ジンホアの小籠包が
おいしい理由は
一つひとつの包みに
ハンさんの想いが
詰まっているから
シンガポールのチャイナタウン。
ニールロードにある一軒の小さな中華料理店、ジンホア。
お店のオープンとともにお腹を空かせた地元客が訪れます。
「小籠包に焼き餃子!」
「ジャージャン麺!」
パイプいすにプラスチックの器、
ふだん着でふらりと立ちよれる街の中華料理屋。
小腹を満たせた客たちは、食べ終わるとさっと席を立つ。
これが、ジンホア一号店の日常の光景。
毎日食べても飽きない、昔ながらのハンさんの家庭料理は、
ここを訪れる客人たちの〝私の味〟として
愛され続けています。
当時、まだ街の定食屋が少なかったニールロードで、
ハンさん夫婦は小さな店を開店しました。
毎日でも食べたくなる家庭料理を
この街の人たちの好みにあった味で作りたいと
日々研究を重ね、今のジンホアの味が生まれました。
中国語で〝シャオチー〟(気軽に食べる軽食のこと)。
ちょっとお腹が空いた時に食べたくなる
ジンホアの〝シャオチー〟は評判が評判を呼び
行列ができる人気店になりました。
新鮮な野菜と豚肉というシンプルな具材。
そして、極限まで薄くのばした皮。
この絶妙なバランスこそが、一つ食べたあと、
もう一つ食べたくなる人気の理由。
そして、味のアクセントとなるのが
ハンさんが生み出した調味料の配合。
醤油や胡麻油など、使われている調味料も、ハンさんが
開店当初に選んだものが、今でも厳格に受け継がれています。
「私は今でも毎日、当店の餃子、小籠包をおいしく味わっています。
口の中に広がるジューシーな肉詰めの食感と、
豚肉、スープ、生地の理想的な配分は歳月をかけて
追求してきた結果なのです」 ハン夫人
シンガポールでは毎日約一〇〇〇個もの
小籠包が作られ、食べられています。
チャイナタウンの地元客からその評判はさらに広がり、
界隈エリアで働くビジネスマンや海外駐在員の日本人、
観光客までがジンホアのとりこに。
いつ訪れても店内は熱気に満ちています。
創業してから三十年。ジンホアはシンガポールで愛されて
一軒の小さなハンさんの家庭料理店は、今ではすっかり
街に溶け込む小籠包の名店に。
そして、ハンさんの味と客人をもてなす包容力そのままが、
二〇一四年、日本にやって来ました。
華やかな銀座の街にありながら、どこか中国の片田舎に
迷い込んだような気持ちにさせる、そんな石畳の路地裏の店が銀座一号店に。
そしてつくば、つくば松代、恵比寿、八王子、長野。
今やジンホアは日本国内で六軒を数えるまでになりました。
変わらないシンガポールのハンさんの味と、
それぞれの店のオリジナルメニューでお客様をお迎えします。
これからも紡がれ続けるジンホアの新しい物語
一つひとつ丁寧に包まれたハンさんの小籠包を
あなたの街でお楽しみください